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*終了*博物館実習生によるミニ展示「万年寺物語」

 『河内名所図会』は、河内国(現:大阪府南東部)の名所が集められた江戸時代の史料です。
 本史料の挿絵は、江戸中期に大阪で活躍した絵師丹羽桃渓によって描かれました。右の鳥瞰図にみえる万年寺は今も現存します。
 では、万年寺は昔の人々とどのように関わり、そして愛されてきたのでしょうか。
 本史料には、天皇の子惟喬親王が放った鷹が、万年寺の松にひなを産んだことに感動し、何度も訪れたことが記されています。
 また、豊臣秀吉も京・大坂を結ぶ交通の要所をおさえるため、万年寺の付近に「御茶屋」とよばれる旅館を建てたことが「秀吉公此地に旅館を建てさせ給ふ所也」の記述からわかります。
 本史料からは枚方の歴史のみならず、周辺の地理関係や逸話をみることができます。

 古くから人々に愛されてきた万年寺は、今なお枚方市民に親しまれています。
 万年寺は、枚方八景の一つ「万年寺山の緑陰」として登録されています。梅の名所である意賀美梅林や、枚方の町並みを見渡せる丘があり、多くの人々に親しまれています。
 また、万年寺周辺にある「御茶屋御殿跡」は、かの豊臣秀吉が旅館として根この地に建てた「御茶屋」の跡地であり、現在は展望台となっています。
 枚方・万年寺の歩みを知ることができる貴重な場所に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【展示期間】2023年8月23日(水)~10月9日(月)
【場  所】鍵屋資料館 別棟1階展示室「枚方宿と街道」ミニ展示ケース
【入 館 料】大人200円、中学生以下無料

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